人民元高で中国株は上昇を予想

人民元高で中国株は上昇を予想

中国の3月消費者物価指数は前月比5.4%と高止まりが続いている。中国人民銀行の物価警戒は今後も緩みそうにないが、政策手段は利上げよりも、人民元高による輸入価格抑制に軸足が移るとみている。人民元高の誘導は短期的にはインフレ対策になると同時に、サー・ビス業の拡大に寄与する可能性が高く、中長期的な目的にも適う。実際、4月に入って人民元は対米ドルで切―上げ後の高値を更新している。

 

11年はこれまでの市場想定を上回るペースで人民元高が進展するとみる。年末には対米ドルで現行水準より7%以上高い6.0元程度となる可能性もある。元高はインフレ抑制に加え、ホットマネー流入期待を高め、金利安定化・国内消費拡大も促すなど株式市場にとってはプラスだ。割安水準にある金融や不動産、耐久消費材関連、空運セクターなどへの恩恵が大きいだろう。

米国ではフィラデルフィア連銀の景気指数が大幅に悪化したほか、新規失業保険申請件数が事前予想上回るなど、景気減速懸念が強まっている。また、モルガン・スタンレーは2011年と2012年の世界経済の成長率見通しを下方修正している。昨日18日の日本市場は自動車、ハイテク、機械といった景気敏感株の下げが目立っていた。欧州財政問題や米国の景気懸念を織り込む格好ではあったが、一段安が警戒されるところである。為替相場では、対ユーロ、ドルで円が買われている。FX投資家にとって苦しい相場展開が続いている。