震災後の長期金利の推移と今後

長期金利は上がりにくい展開が続く

足元の世界経済の情勢は、原油価格の上昇が景気減速を招いた2007〜08年の局面と似てきた。当時は08年9月にりリマンーシヨツクを受けて世界経済が失速するまで、景気は減速すれども拡大が続くという状態が続いた。ちなみに日米の債券相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和によ吟底堅く推移した。低インフレの安定成長は債券と株式市場を同時に支援するファンダメンタルズであるからだ。

 

他方、日本経済に関しては、今回の震災が深刻かつ息の長いダメージを与えるであろう。実際に震災後の各種データが明らかになるなかで、債券市場は上値を試す展開が続いている。今後は高値警戒感から徐々に上値が重くなるものの、底堅い地合いは継続すると見られる。財政悪化やインフレ圧力という相場の悪材料は、年後半から来年にかけて浮上してくると見ている。

米国ではフィラデルフィア連銀の景気指数が大幅に悪化したほか、新規失業保険申請件数が事前予想上回るなど、景気減速懸念が強まっている。また、モルガン・スタンレーは2011年と2012年の世界経済の成長率見通しを下方修正している。昨日18日の日本市場は自動車、ハイテク、機械といった景気敏感株の下げが目立っていた。欧州財政問題や米国の景気懸念を織り込む格好ではあったが、一段安が警戒されるところである。為替相場では、対ユーロ、ドルで円が買われている。FX投資家にとって苦しい相場展開が続いている。